まだあまり知られていない穴場を探しにやってきました。
アバン遺跡(Candi Abang )
プランバナン寺院の周辺には、小さな寺院がたくさん点在していますが、このアバン遺跡はそこから少しだけ離れた場所にあります。
“Abang”というとインドネシア語では、「お兄ちゃん」といった意味があるので、
てっきり「お兄ちゃん遺跡」という名前だと思って、娘たちと肉団子売り兄ちゃんの歌「Abang Tukang Bakso」※をノリノリで歌いながら車に乗り込みましたが、
(※過去の記事:「物価上昇につき、童謡の歌詞が変更されていた件」)
実は、ジャワ語で「赤色」という意味だったのです。
ボロブドゥール寺院、プランバナン寺院や周辺寺院は、火成岩で作られているのに対し、
このアバン遺跡は、赤レンガが主に使われているので、そういう名前になったようです。
赤いレンガといえば、東ジャワ、モジョケルトのトロウラン遺跡を彷彿とさせます。(過去の記事)
火成岩に比べると耐久性でも弱い赤レンガ、トロウラン遺跡のものは、ほとんどが修復されたものだそうですが、このアバン遺跡は、写真のように土がかぶって草が生えた状態で残っていたので、その時代のものがまだ残っているというのが面白いですね。ロマンですね。
現在も草が生えた状態なので、イギリスの子供番組の「Bukit Teletubbies (テレタビーズの丘)」と呼ばれたりもしているみたいです。
ちょうど今、雨季なので草も青々していて、写真右のこの角度あたりなんか、感じでてますね。
出典:https://www.dreamland.co.uk/events/listings/eventdetail/5081/9/teletubbies
この遺跡は、古マタラム王国時代の9世紀から10世紀ごろに建てられたちされています。
34メートル×36メートル×高さ不明の大きさでレンガ造りのピラミッドのような形状をしており、その中心に井戸があったようです。
頂上からの眺め。
このあたりはまだのどかな風景がひろがってます。
最近は週末になるとサイクリングを楽しむ人も増えて、この遺跡も人気のコースになっているようです。
最初に発見された八角形のヨニ(女性の象徴)像からヒンズー教の寺院だったとされています。
駐車場からCandi Abangまで100メートルと看板がありましたが、感覚にもう少しあったような。
でも、このような緑の心地よい道を歩くので、全く苦ではありませんでした。
まだ解明されたないことだらけで、放置状態の遺跡ですが、それがまた魅力だったりもします。
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