イスラム犠牲祭の日の王宮の儀式

イスラム犠牲祭の日、ジョグジャカルタ王宮で行われた
Grebeg Besar の儀式
を見学してきました。

ちなみにGrebegの儀式は年に3回あります。
・イスラムの断食明け大祭(Idul Fitri) → Grebeg  Sawal
・イスラムの犠牲祭(Idul Adha)→ Grebeg Besar
・モハマド降誕祭 (Maulid Nabi Muhammad SAW) → Grebeg Mulud

 

 


10グループある王宮のPrajurit(衛兵)の行進。
王宮からカウマン大モスク(Masjid Gedhe Kauman)まで。

ちなみに、
ジョグジャカルタの大通り沿いに彼らのユニフォーム姿の銅像が立っています。
エリアごとにグループが作られています。



そして、グヌンガンと呼ばれる野菜や揚げる前のせんべいなどで作られた神輿のようなものが担がれていきます。



しばらくするとモスクのほうから大砲の音がドンッとなりました。
警備員のおじさんの話では、女のグヌンガンがモスクに入った合図だと言っておりました。
このあともう1回大砲の音がなったので、今度は男のグヌンガンが入ったということでしょうか。

儀式の間はドローン禁止となっていて、見つけると襲撃する部隊もあるいうから、一瞬そっちのほうを考えてしまいましたけど、違いました。

グヌンガンは全部で7つ。
5つはカウマン大モスクで祈りを捧げた後、その場で民衆に配られます。
というよりも、争奪戦といったほうがしっくりくるかもしれません。

グヌンガンは、豊かさや恵みの象徴とされているということで、皆必死です。
日本の神社の餅まきを思い出しました。

残り2つのグヌンガンは、パクアラマン王宮と、Kepatihan と呼ばれるジョグジャカルタのお役所になっている場所に運ばれます。
パクアラマン王宮へは、衛兵とともに2頭の象が。
あとを追ってみましたが、出遅れ、ただ大渋滞に巻き込まれただけに終わりました。

カウマン大モスクでお祈りが終わったあとは、また行進しながら王宮へ戻っていきました。


イスラームの宗教行事でありながら、王宮、ジャワの文化が根付いており、お神輿のようなものを担ぐ姿は日本の神社を彷彿とし、いろんな文化が混ざった土地ながらの儀式で、とても興味深いものでした。

イスラム犠牲祭は、町内会ごとに、男性はお肉の解体作業、女性はまかない作りと実は朝から大忙しなんですけど、見学に来た人達の多いこと。
車では絶対に無理だと思い、バイクで行きましたが、バイクですらもう駐車場に入る道がないくらい群衆が道を塞いで、なかなか大変でした。

 

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