ジョグジャカルタ・バティック博物館

インドネシアの無形文化遺産であるバティック(ろうけつ染め、ジャワ更紗)。
そのバティック博物館と言えば、首都ジャカルタのテキスタイル博物館、ソロのダナルハディ博物館、あとはプカロガンのバティック博物館などが思い浮かぶのですが、実はジョグジャカルタにもあるんです。

Museum Batik Yogyakarta(ジョグジャカルタ・バティック博物館)

道に看板が出ているので、存在は知ってはいましたが、辺鄙な感じで知名度もないので、ずっと今までなかなか見学に来る機会がありませんでした。
この博物館からそう遠くない私の行きつけの美容院、いつもガラ空きなのに、この日は順番待ちで、長年バティックの仕事に携わっておられる知人が、「意外と良かったよ」と言ってたのを思い出して、時間つぶしに見学してきました。

外観、入り口

ひっそりとたたずんでおりました。

batik museum yogyakarta

入場料Rp20,000に、ガイド(インドネシア語 or 英語)が含まれているそうですが、あいにくガイドさんが出掛けているそうで、すみません、どうぞご自由に見学を。。。とのこと。
色やけ防止等に照明が消されていたのを、急いでつけてくれました。
写真撮影禁止のところや、触ってはいけないところには、標識があるので、それを見て判断くださいと言われましたので、一応、気をつけて見学したつもりです。

館内の様子

このバティック博物館は、Hadi Nugrhoさんとその奥様Dewi Sukaningsihさんのコレクションを展示したもので、個人博物館だそうです。
1973年に建てられ、1979年に公式にオープン。
パンフレットには、

”「バティック」という言葉は、単純に柄の名前ではなく、「蝋で伏せて染色していくプロセス」である”

と近年、大量生産のバティック風プリント生地が「バティック」という名前で呼ばれていること懸念しているように太字で強調されていました。

実際、腕の良いバティック職人さんたちの高齢化が進んでおり、若い世代の人はやる人が少ないという問題は、よく色んなところで耳にします。

入り口付近は、バティックに使われる道具やプロセスなども充実して展示されていました。(写真不可)

batik museum yogyakarta

上の写真は見にくいですが、Don’t Touchだけだったので、写真はOK・・・ですよね?

ジャワの北部海岸沿い地域、ジョグジャカルタ、ソロ、中部ジャワのバティックのコレクションが展示されていました。
日本の葛飾北斎にインスピレーションを受けたバティックなどもありました。
1880年代のアンティークバティックなどもありました。
あとで知りましたが、1700年代の貴重なものあったようなんですが、見つけれず。
ガイドさん付きで今度再チャレンジ。


たたんで布を保存すると、折れ目の部分から劣化するので、こうして丸めて保存しているそうです。

閑散とした博物館という印象でしたが、貴重なバテイックのコレクションがあるだけあって、空調や照明なども気を使っている様子に、オーナー夫妻のバティック愛を強く感じました。

後半ちょっと雰囲気が変わってきて、オーナー夫妻はおそらく中華系のクリスチャンの方なのかな・・?と思うような展示が多くありました。
そして、バティックではない刺繍作品の展示とともに、表彰状のようなものが飾られていました。
時間がなかったので、さらっと見て次の部屋へ移りましたが、今、パンフレットやネット記事をよむと、

実は、この博物館、2000年に90×400㎠の大きさの刺繍作品で、インドネシア一長い刺繍作品記録を持っていたのです。
病気を患ったHadi Nugrhoさんのことを祈って、奥様Dewi Sukaningtypesihさんが作った作品だそうです。

ミュージアムショップにあったチェス柄バティック。

長々となりましたが、バティックが好きな方には、結構アリなんじゃないかな・・と思われる博物館でした。

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